西洋医学で対応してもらえなさそうな時は漢方に頼りたい

私が一番最初に漢方医にかかったのは40代半ばのころでした。そのころ強烈なドライアイに悩まされていてとにかく目を開けていられない、目薬をさしても5分ももたないという状態でした。そのころフリーで仕事をしていたのですが、ほんとうに仕事が進まなくて困りました。

原因は私が39才の時にかかった悪性リンパ腫で、その治療で放射線を左の眼球にあてるという治療をしたせいでした。その時点で医者からは、悪い細胞だけでなく健康な細胞にも放射線を当てるので、涙の量が減ったりという影響は出るだろうとは言われていました。

ドライアイで眼科に行っても目薬を処方されるだけで根本的な改善にはならないということがわかってから、友人から勧められた北里病院の漢方科にかかりました。このときは煎じ薬を飲んでかなり改善されたという経験があります。

2度目は地元に帰って来てから、ブラックな職場で働いていた頃またドライアイに悩まされていたので、個人でやっている漢方薬局へ。その後改善されたので、中止していました。

今回はネットで調べて、普通の薬局のなかにいる漢方専門の女の先生に予約して会いに行きました。きっかけは気管支炎の治りの悪さでしたが、ドライアイもありましたし、もう一つ大きな理由がありました。それは耳鳴りです。

耳鳴りに気づいたのは30代の頃でした。夜寝る時、どこかで音がすると思って耳を澄ましていたら、どうもそれは自分の耳の中からかもしれないと気づいたのです。気づいたからと言っても普段の生活になんの支障もなく、耳鳴りが気になるということもなかったので、ずっと放置していました。

ところが去年から始めたパートで小学生と関わるようになってから、子供たちの言っていることがよくわからない、ガヤガヤした場所で他のスタッフの方と話をしていると聞こえにくくて何度も聞き返してしまったり、ということが重なって、これは耳鳴りのせいではないかと思うようになりました。耳が遠いと思われているんじゃないかと、適当に相槌を打ってしまうこともありました。

耳鳴りははっきりした原因がわからない病気(病気なんでしょうか?)だと思っていたので、耳鼻科にいってもしょうがないと思っていましたが、漢方なら話を聞いてもらえるのではないかという期待もありました。

結果から言うと、漢方の先生が言うには耳鳴りを感じた直後なら対応もそれないりにあるが、耳鳴りを最初に感じてから年月が経っているので改善されるかはわからないと言われました。それでもいいですか?と聞かれたので、お願いしますと言いました。

そのほかにもいろいろな細かい症状や病歴、生活習慣、性格的なことなどをお話しして、私自身の全体像を把握してもらった気がします。「気血水」や「腎」、「胆」などのキーワードを説明してもらって、信頼できる先生だと実感しました。

具体的な食生活で気をつけるように言われたことは、乳製品の摂取を控えるということでした。これらは冷えの原因になるらしいのです。私は特に夏などはジュースは糖分が多いから牛乳の方がいいだろうと、喉が乾けば牛乳を飲んでいました。デザートには無糖のヨーグルトにきな粉をかけて、ちょっとだけ(?)お砂糖をかけてよく食べていました。チーズもパンにのせて食べたりと、意外と多く摂っていたかもしれません。

代わりに「腸活」のために天然だしを使った味噌汁を飲むとよいとのことでした。味噌汁はわりに好きなのですが、夏の間どうしても作る気になれずにいましたが、最近はまたがんばって煮干しと昆布を入れて作っています。

薬は1日400円を目安にしていると言われていて、1ヶ月にするとだいたい1万2000円ということになります。これは健康長寿への先行投資と考え、漢方とじっくり付き合っていきたいと思います。