ちゅり男さんオススメ本②「となりの億万長者」を読む

神経内科医ちゅり男のブログ」で紹介されていた本です。原題はそのまま 'The Millionaire Next Door'です。ミリオンは100万ドルですから、単純に1億円以上の資産のある人ということですよね。最近は宇宙旅行をしたマエザワさんとか人気YouTuberとかインフルエンサーとか、ものすごいお金持ちばかり目にしているせいか、1億円と言われてもあんまりそのすごさを感じないようになってしまった気がします。自分のことはおいといて、の話ですが。

 

この「となりの億万長者」というタイトルを目にした時、下世話な私が最初に思ったのは、よく占いとか風水関係の方が語るリアルお金持ちの話です。「お金持ちの家にはゴミ箱がない」とか「お金持ちの家にはティッシュの箱が置いてない」とか「お金持ちの家は片付いていて、意外に物が少ない」などです。

 

当たり前ですが、そんな話じゃありません。本のカバーの折った部分(「袖」と言うらしい)に的確にまとめてあったので、引用します。

 

『1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だったのだ!』

 

著者の大学教授は「アメリカにおける富裕層マーケティングの第一人者」だそうです。きっと原文がよくて翻訳もいいのだと思いますが、全体的になんとなく陽気なアメリカンな雰囲気が漂っていて、全然かた苦しくないのでわりに読みやすかったです。

 

私が印象に残った言葉は

『金持ちの特徴を三つの言葉で言い表せば、

  倹約、倹約、倹約

である。』

 

彼らは時間をかけて家計の年間予算を立て、衣食住にいくら使ったかを把握していて、車は中古車を買い、高級住宅街ではないところで普通の家に住んでいるそうです。そして、資産形成のために、お金と時間とエネルギーを効率よく配分しているそうです。これを読んで、私も年間予算というものを作ろうと決めました。もうじき新年度の税金のお知らせなどが届く時期なので、それを見て作りたいと思います。話がそれましたがl。

 

そんな彼らが最もお金を使うのが、教育費です。自分の子供だけでなく孫の分まで用意しているそうです。東大生は親の年収が1000万以上の子供が多いというデータにも、通じるものがありますよね。

 

 

この本を読んで、なんとなく前向きな気持ちになっています。この本はちゅり男さんのブログで、先日の「私の財産告白」(本多静六)とともに紹介されていた本の1冊ですが、この2冊は雰囲気が全く異なっていて、この2冊を並べたセンスってすごいなと読んでみて思いました。

 

このときは3冊紹介されていて、3冊目は確か「金持ち父さん 貧乏父さん」だったと思います。これを読む予定は今のところありません。昔読んで挫折したので。

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